外壁材にあるボード同士のつなぎ目や、サッシなどの建具とコンクリートの接合部分など、建物には構造上、必ずといって隙間が生じるものです。
その隙間を埋める役割を持つ目地材がシーリングです。
シーリング材は弾力性が高く、防水性は抜群です。
例えば、建物の揺れを吸収したり、建物内部に侵入しようとする水分から守る役目を担っております。
経年劣化によるシーリング材の硬化やひび割れは、そのままにしておくと雨漏りの原因になることも……。
増し打ちや打ち替え工事を行い、防水性能を取り戻す事が建物の延命に繋がります。
シーリング工事の種類
・新築工事
建物新築のシーリング材を打つ工事
・増し打ち
既存のシールの上に新たにシール材を充填し厚みを増します。
・打ち替え
既存のシールを撤去し、新たにシール材を充填します。
シーリング劣化の症状と対策
「外壁とシーリング材との間に隙間ができる(剥離している)」
【原因】
・プライマー(接着剤・下塗材)の塗り忘れ、プライマーの塗りのムラ。
・地震や熱膨張による外壁の動きにシーリングの接着強度が耐えられなかった。
【対策】
・次回の打ち替え時にプライマーをしっかりと入れる。
「シーリング材の真ん中が割れる(破断している)」
【原因】
・シーリング材の劣化、寿命
【対策】
・打ち替え時に、より耐久性の高いシーリング材を選ぶ。
「シーリング材が削れ、下地部分が見えている」
【原因】
・シーリング材の厚み不足
【対策】
・増し打ちによる厚みの補填
「シーリング材がとれた状態(欠落している)」
【原因】
・プライマー不足。
・シーリング材の選定不足
【対策】
・打ち替え時にしっかりとプライマーを塗り、耐久性の高いシーリング材を使用する